はしっこに、馬といる [書籍紹介]
おはようございます。
未明に東北地方では強い地震があったようですが、ここをご覧の皆さまは大事ございませんでしたか?
私こと讃岐人の住んでいる地域では、幸いにも体に感じるほどの揺れはありませんでした。
今回も未明という、大方の方がお休みの時間の地震でありました。不意に起きるから災害は恐ろしいですね。災害は起きない事に越したことはありませんが、万一のための準備は欠かさないようにしないといけないなぁ、と思いました。
さて、今日はいつもと趣向を変えて本の紹介です。
今日紹介するのは、「はしっこに、馬といる」という本です。
副題に「ウマと話そうII」とあるとおり、以前、この日記で馬の言葉というタイトルで紹介した、「馬語手帖 ウマと話そう」の続編(と言ってよいのかな?)です。
沖縄県の与那国島にある、「カディブックス」というちいさな出版社の本で、著者は、カディブックスの代表である、河田桟(かわた さん)という方です。
内容は、河田さんと、河田さんが(ヒトの世界のルールでは)所有する与那国馬「カディ」との関わりから、ウマとヒトのちょうどよい関係について考察したものです。
こう書くと、「単なるエッセイ?」と思われるかもしれません。そういう部分はありますが、単なるエッセイではありません。
それでは、乗馬などに即応できそうな、ウマ飼いのハウツーが詰まった本のようなものか、というと、その面も全くないとは言いませんが、そういう本でもありません。
なんと言いましょうか、単に私の筆力が無いために表現できないだけかもしれませんが、とにかく、空気のような、雰囲気のような、そう、自然体だとか、らしさってなんだろうなぁ、ということに関する気付きをもたらしてくれそうな本だと思いました。
この本の鍵となるところは、「ウマの言葉は、こころと体が常に一致している、一方でヒトは?」というところでしょうか。だからといって、ヒトを否定するわけではありません。ただ、筆者はいろいろな事があり、全てを受け入れた上で、今はウマのそばにいる、といった感じでしょうか。
そこが、「はしっこに、馬といる」というタイトルに現れているようです。
前作の「馬語手帖」は、どちらかというと「ウマのしぐさをどう解釈するか」という視点から書かれていました。そのため、著者自身も「第三者的な立場」で書けたようですし、読む側も第三者的に読むことができました。
本作は(さきほどは「エッセイではない」と書きましたが)第一人称的であり、多分、立ち止ったり、振り返ったりしながら書いたのだろうなぁ、と思えました。その分、私にとって共感できるところも強かったですし、ウマとヒトだけではなく、ヒトとヒト、自分と自分以外とのすべてのことについて、気づかされたように思いました。
強さも、弱さも、他者も、自己も、すべてを受け入れる。簡単なようで難しく、難しいようで簡単なのかもしれません。
はしっこにいる人にも、そうでない人にも、ともにお勧めできる本です。
いつもなら「興味があるなら手に取ってみてください。」と書いて〆ますが、この本に関しては、ぜひ手に取っていただきたいです。
なお、基本的に直接販売ですので、購入される場合はカディブックスにお申し込みください。
与那国島から送ってくれますので、ふつうの通信販売よりも気長に待つ必要があります。天候によってはさらに遅くなることもあるようです。私が申し込んだときは、お金を振り込んでから5日ほどで届きました。
カディブックス
http://kadibooks.com/home/
未明に東北地方では強い地震があったようですが、ここをご覧の皆さまは大事ございませんでしたか?
私こと讃岐人の住んでいる地域では、幸いにも体に感じるほどの揺れはありませんでした。
今回も未明という、大方の方がお休みの時間の地震でありました。不意に起きるから災害は恐ろしいですね。災害は起きない事に越したことはありませんが、万一のための準備は欠かさないようにしないといけないなぁ、と思いました。
さて、今日はいつもと趣向を変えて本の紹介です。
今日紹介するのは、「はしっこに、馬といる」という本です。
副題に「ウマと話そうII」とあるとおり、以前、この日記で馬の言葉というタイトルで紹介した、「馬語手帖 ウマと話そう」の続編(と言ってよいのかな?)です。
沖縄県の与那国島にある、「カディブックス」というちいさな出版社の本で、著者は、カディブックスの代表である、河田桟(かわた さん)という方です。
内容は、河田さんと、河田さんが(ヒトの世界のルールでは)所有する与那国馬「カディ」との関わりから、ウマとヒトのちょうどよい関係について考察したものです。
こう書くと、「単なるエッセイ?」と思われるかもしれません。そういう部分はありますが、単なるエッセイではありません。
それでは、乗馬などに即応できそうな、ウマ飼いのハウツーが詰まった本のようなものか、というと、その面も全くないとは言いませんが、そういう本でもありません。
なんと言いましょうか、単に私の筆力が無いために表現できないだけかもしれませんが、とにかく、空気のような、雰囲気のような、そう、自然体だとか、らしさってなんだろうなぁ、ということに関する気付きをもたらしてくれそうな本だと思いました。
この本の鍵となるところは、「ウマの言葉は、こころと体が常に一致している、一方でヒトは?」というところでしょうか。だからといって、ヒトを否定するわけではありません。ただ、筆者はいろいろな事があり、全てを受け入れた上で、今はウマのそばにいる、といった感じでしょうか。
そこが、「はしっこに、馬といる」というタイトルに現れているようです。
前作の「馬語手帖」は、どちらかというと「ウマのしぐさをどう解釈するか」という視点から書かれていました。そのため、著者自身も「第三者的な立場」で書けたようですし、読む側も第三者的に読むことができました。
本作は(さきほどは「エッセイではない」と書きましたが)第一人称的であり、多分、立ち止ったり、振り返ったりしながら書いたのだろうなぁ、と思えました。その分、私にとって共感できるところも強かったですし、ウマとヒトだけではなく、ヒトとヒト、自分と自分以外とのすべてのことについて、気づかされたように思いました。
強さも、弱さも、他者も、自己も、すべてを受け入れる。簡単なようで難しく、難しいようで簡単なのかもしれません。
はしっこにいる人にも、そうでない人にも、ともにお勧めできる本です。
いつもなら「興味があるなら手に取ってみてください。」と書いて〆ますが、この本に関しては、ぜひ手に取っていただきたいです。
なお、基本的に直接販売ですので、購入される場合はカディブックスにお申し込みください。
与那国島から送ってくれますので、ふつうの通信販売よりも気長に待つ必要があります。天候によってはさらに遅くなることもあるようです。私が申し込んだときは、お金を振り込んでから5日ほどで届きました。
カディブックス
http://kadibooks.com/home/
このような封筒で届きます。
タテ型のカバーの中に、横向きの本が入っています。
2015-07-10 05:49
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これからはこちらへコメントします(^_^)v
二郎にしまじろう
興味あるので楽しく拝見させていただきます(^人^)
文章わかりやすくて読みやすいですね
さすが
by ムーンライトSakura (2015-07-10 13:05)
sakuraさん、こんばんは。
いやいやいや、全く驚きました。
ようこそ、大歓迎であります。
ただ、こちらは、読み返してみると、余り鉄分はないところが、遺憾ではあります。
お天気縛りがない分、自由にやらせてもらっておりますので、よろしければ気軽に覗いてやって下さい。
よろしくお願いいたします。
by 讃岐人 (2015-07-10 19:39)
本のご紹介、ありがとうございます。
そのように読んでいただけたのなら、とてもうれしいです。
「多分、立ち止ったり、振り返ったりしながら書いたのだろうなぁ、と思えました。」
ほんとうに、そのとおりでした。
by 河田桟 (2015-07-14 05:18)
河田さん、こんばんは。
このような所に訪問下さり、恐縮です。
つたない感想で、たいへん申し訳ありませんでした。
影響力は一切ないブログですが、この本を少しでも多くの方に手に取っていただければと思い、記事にさせていただきました。
ありがとうございます。
by 讃岐人 (2015-07-15 02:51)