多摩動物公園のいきもの(その15) [動物日記]
おはようございます。
本日もご来訪くださり、誠にありがとうございます。
今日は西日本から東日本は、低気圧や前線の影響により雨模様の天気となるようですね。スッキリしない日曜日になりそうです。
さて、今回は多摩動物公園で見たいきものの15回目、シフゾウです。
シフゾウ、ゾウの仲間ではありません。
シカの仲間です。中国原産です。
オカピほどではありませんが、シカのような角があるのにシカではない。ウシのような蹄があるのにウシではない。ウマのような顔なのにウマではない。ロバのような体なのにロバではない。4種のどうぶつに似ているのに、それらのどれでもないことから、「四不像」と呼ばれるようになったそうです。
なかなか正面を向いてくれなかったので、「ウマのような顔」かどうかははっきりしませんでした。
でも、「シカのような角」はよくわかりますね。
このシフゾウ、不思議な姿から中国では神獣とも思われていたいきものですが、狩りの対象とされ、野生のものは19世紀には絶滅してしまったそうです。ですが、皇帝の狩猟場として多くのいきものを飼育していた、北京郊外にある「南苑」なる施設で飼われていたものがヨーロッパに渡り、そこで繁殖されたものが今のシフゾウの先祖となったそうです。
ヨーロッパに渡ったシフゾウが今のシフゾウの先祖なら、南苑のシフゾウはどうなったのでしょうか。南苑のシフゾウたちは、1895年に北京を襲った洪水と、1900年の戦乱(義和団の乱)が原因で全滅してしまったそうです。
ヨーロッパのシフゾウも動物園で飼育されていたものは、繁殖方法が確立していなかったことと、第一次世界大戦の影響により、第一次世界大戦の後には動物園で飼育していた個体は全滅してしまい、もう絶滅は避けられないものと思われていました。しかし、英国の「ロンドン動物学会」の会長を務めていたベッドフォード公爵(Herberd Arthur Russell, 11th Duke of Bedford:1858~1940)が、自身の営んでいた農場での繁殖に成功、以後順調に数を増やし、第二次世界大戦後には、ヨーロッパ各地の動物園へ再び移せるまでになったそうです。
1985年には祖先が暮らしていた中国の「南苑」へ里帰りを果たしたそうです。その後、江蘇省に保護区が設定され、再び野生に戻す試みが続けられているそうです。
野生化の試みはうまくいっていないようで、国際自然保護連合のレッドリストでは、まだ「野生絶滅」(Extinct in the Wild ,EW)の状態です。(参考までに、トキは「絶滅危機」(Endangered,EN))のんびりしていますが、まだまだ油断できない状態が続いているようです。
日本では、多摩動物公園のほかに、広島の安佐動物公園と熊本の熊本市動植物園で暮らしているそうです。ぜひ、シフゾウ君を応援してあげてください。
最後に、おわびとお願いです。
ただいま皆様のブログを訪問できたりできなかったりしております。訪問できる時に読ませていただきますので、よろしくお願いします。その際、まとめて読めた記事それぞれにniceをつけることがございます。その際は履歴が複数残りますのでご了承ください。
それでは!!
本日もご来訪くださり、誠にありがとうございます。
今日は西日本から東日本は、低気圧や前線の影響により雨模様の天気となるようですね。スッキリしない日曜日になりそうです。
さて、今回は多摩動物公園で見たいきものの15回目、シフゾウです。
シフゾウ、ゾウの仲間ではありません。
シカの仲間です。中国原産です。
オカピほどではありませんが、シカのような角があるのにシカではない。ウシのような蹄があるのにウシではない。ウマのような顔なのにウマではない。ロバのような体なのにロバではない。4種のどうぶつに似ているのに、それらのどれでもないことから、「四不像」と呼ばれるようになったそうです。
なかなか正面を向いてくれなかったので、「ウマのような顔」かどうかははっきりしませんでした。
でも、「シカのような角」はよくわかりますね。
このシフゾウ、不思議な姿から中国では神獣とも思われていたいきものですが、狩りの対象とされ、野生のものは19世紀には絶滅してしまったそうです。ですが、皇帝の狩猟場として多くのいきものを飼育していた、北京郊外にある「南苑」なる施設で飼われていたものがヨーロッパに渡り、そこで繁殖されたものが今のシフゾウの先祖となったそうです。
ヨーロッパに渡ったシフゾウが今のシフゾウの先祖なら、南苑のシフゾウはどうなったのでしょうか。南苑のシフゾウたちは、1895年に北京を襲った洪水と、1900年の戦乱(義和団の乱)が原因で全滅してしまったそうです。
ヨーロッパのシフゾウも動物園で飼育されていたものは、繁殖方法が確立していなかったことと、第一次世界大戦の影響により、第一次世界大戦の後には動物園で飼育していた個体は全滅してしまい、もう絶滅は避けられないものと思われていました。しかし、英国の「ロンドン動物学会」の会長を務めていたベッドフォード公爵(Herberd Arthur Russell, 11th Duke of Bedford:1858~1940)が、自身の営んでいた農場での繁殖に成功、以後順調に数を増やし、第二次世界大戦後には、ヨーロッパ各地の動物園へ再び移せるまでになったそうです。
1985年には祖先が暮らしていた中国の「南苑」へ里帰りを果たしたそうです。その後、江蘇省に保護区が設定され、再び野生に戻す試みが続けられているそうです。
野生化の試みはうまくいっていないようで、国際自然保護連合のレッドリストでは、まだ「野生絶滅」(Extinct in the Wild ,EW)の状態です。(参考までに、トキは「絶滅危機」(Endangered,EN))のんびりしていますが、まだまだ油断できない状態が続いているようです。
日本では、多摩動物公園のほかに、広島の安佐動物公園と熊本の熊本市動植物園で暮らしているそうです。ぜひ、シフゾウ君を応援してあげてください。
最後に、おわびとお願いです。
ただいま皆様のブログを訪問できたりできなかったりしております。訪問できる時に読ませていただきますので、よろしくお願いします。その際、まとめて読めた記事それぞれにniceをつけることがございます。その際は履歴が複数残りますのでご了承ください。
それでは!!
2016-03-06 08:08
nice!(176)
コメント(4)
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立ち上がってこちらを向いてくれれば、
四つ全て確認出来たのに残念でしたね。
by ぜろこ (2016-03-06 22:17)
四不像
どれにも似てて、どれでもない
神秘的な動物ですね^^
by はなだ雲 (2016-03-07 01:01)
ぜろこさん、こんばんは。
写真を撮った日は寒かったせいか、シフゾウはみんな丸くなっていました。
もう少し暖かくなったら、立ち上がってうろうろしてくれるかもしれません。また見に行きたいと思っています。
コメントありがとうございます。
by 讃岐人 (2016-03-07 01:27)
はなだ雲さん、こんばんは。
はじめは「ふしぎな名前だなぁ」と思いました。漢字の看板も?でしたし。
二枚目の写真に写している解説を読んで、はじめてわかりました。不思議ないきものだと思いました。
コメントありがとうございます。
by 讃岐人 (2016-03-07 01:30)