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広島陸軍被服支厰跡 [名所案内]

メリークリスマス!!
正確にはクリスマスイブですが、とりあえず日付をまたいだようなのでメリークリスマスと言っておきます。

さて、最近は広島周辺をうろついている私こと讃岐人であります。今回は被爆建物を紹介してみたいと思います。

広島というと、世界遺産の原爆ドームや、同じく世界遺産の安芸の宮島が有名すぎるほど有名です。特に原爆ドームは、核兵器の威力の凄まじさや被害の悲惨さを現代に伝える史跡の代表格といえるでしょう。でも、広島には他にもあまり知られていない被爆建物もあります。

その一つが、「広島陸軍被服支厰跡」です。

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現存するのは4棟です。大正時代に建てられた、鉄筋コンクリート煉瓦張りの建物です。広島市の皆実町六丁目電停から、歩いて10分程のところにあります。

県立皆実高校や県立広島工業高校に隣接していますが、今は使用されておらず、県及び国が管理していて立ち入りはできません。戦前・戦中は陸軍が使用し、戦後は日本通運の倉庫や広島大学の学生寮になっていたそうです。

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一棟一棟がそれぞれとても大きく、かつては一大軍需工場であったことを偲ばせます。

さて、広島市の中心地に向かっている側は、窓についている鉄扉の多くがへこんだ形に歪んでいました。

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これは、原子爆弾の爆風によって歪められたものと言われています。爆心地からは2.7キロほど離れているそうですが、結構な厚さの鉄扉を曲げてしまうのだから、凄まじい爆風であったことがうかがえます。

私、たまたま近くを通りかかって、この建物がある一角だけ異様な雰囲気を放っていたので、気になって近寄ってみたら、そういう歴史を持った建物だと分かり、大変驚きました。

立ち入りは禁止されていますが、建物に沿う形で道路がはしっているので、すぐ近くから見ることができます。興味のある方は、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。ただし、周りは住宅地なので、自家用車の利用は避けた方が良いと思います。
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