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2代目地球シミュレータ [日記]

おはようございます。

本日もご来訪ありがとうございます。

私こと不肖讃岐人の住む地域だけではなく、全国的に寒いようですね。地球規模で考えると、北半球ではシベリヤの大地で冷やされた空気が南に向かって吹きだしているわけで、巨大なクーラーが北に設置されているようなものです。

一方で、海洋や大気によって南の熱が北に運ばれていて、地球全体では太陽から受けたエネルギーと最終的に宇宙へ飛んで行くエネルギーとがつりあっている、と考えられているようです。

でも、受け取っているエネルギーと放出するエネルギーとが釣り合わなくなったらどうでしょう。それが温暖化と寒冷化のざっくりとした理由であります。二酸化炭素などの「温暖化ガス」と一般に呼ばれている、熱を蓄えやすい物質の濃度が高まると全体的に熱が貯まり、温暖化が進むというわけです。

こういったことは新聞等でもひんぱんに出てくるお話ですね。

そういったことを電子計算機を用いて研究している組織の一つに「海洋研究開発機構」(JAMSTEC)があります。

「しんかい6500」などを保有・運用している組織です。

相当前にJAMSTECの横浜研究所を見学した時撮影した、今は亡き「2代目地球シミュレータ」の写真が出てきたので紹介します。

地球シミュレーター.jpg


今は「3代目地球シミュレータ」になっているそうです。「3代目」といってもランニング・マンとかは多分しないと思います。

この写真に写っている全てが2代目の機械というわけではなく、奥の方に見える緑の箱っぽい部分は初代の一部なんだそうです。初代は「買い取り」の機材なので撤去費用が準備できず、2代目設置の際に必要部分だけ撤去したのだとか。

2代目はレンタル、と案内してくださった職員の方が仰っていました。レンタルの方がコストを抑えられるのだそうです。

2002年(平成14年)の運用開始当時、世界最速の性能を誇った「初代地球シミュレータ」、それを凌ぐ性能を有する2代目が、初代よりはるかに小さいスペースに収まる。電子計算機の性能向上には目を見張るものがありますね。

なお、2代目の運用開始は2009年(平成21年)、3代目(現行機)は2015年(平成27年)3月からだそうです。

電子計算機を用いれば、各種の要素を数値化して計算させることで、本来なら何十年何百年かけて観察したり実験したりしなければならないことを、比較的わずかな時間で近似的ではありますが知ることができます。そして、計算速度が早ければ早いほど、時間や空間の間隔を小さくすることができ、取り扱う数値も細かくできます。

もちろん、何年もかけて計算すれば、どんなコンピュータでも、例えば手計算でも処理できるでしょう。でも、実験には条件を変えてもう一度やってみて比較するということも必要です。ならば短い時間で何度も計算できる方が良いでしょう。そうなると速度が早い方が良いのです。

だから電子計算機は「世界一」を目指さなければならないのであります。今ある性能の機械では出来ない、またはあきらめてしまっていたことが、より良い性能の機械では可能になるかもしれないからです。

「大気の物理量を計算することで天気変化の予測が可能となる」と考え、今では「数値予報の祖」とされる英国の数学者・気象学者であるルイス・フライ・リチャードソン(1881~1953)は、電子計算機のなかった1920年ごろに、自らの考えを立証するために手計算でやってみたようです。(「リチャードソンの夢」実験)結果は、6時間程度の天気変化の計算に2ヶ月ほどかかり、その上結果も散々なものだったようです。

今では気象庁の天気予報もスーパーコンピュータ抜きでは考えられないくらい、電子計算機による模擬計算は生活を送る上で重要となっています。これからも電子計算機に関わる技術者・研究者の皆さんには頑張っていただければと思います。

最後におわびとお願いです。近頃は皆様のブログを訪問できたりできなかったりしております。訪問できる時に読ませていただきますので、よろしくお願いします。その際、まとめて読めた記事それぞれにniceをつけることがございます。その際は履歴が複数残りますのでご了承ください。

それでは!!

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コメント 4

smik

JAMSTECは研究所の見学もできるのですね。
行ってみたいです。
by smik (2015-11-28 14:55) 

侘び助

こんばんはお越し頂きnice!有り難うございました。
讃岐は四国88ヶ所・別格参拝で何度かお邪魔を
させて絵頂きました^^
by 侘び助 (2015-11-28 17:15) 

讃岐人

smikさん、こんばんは。
JAMSTEC横浜研究所の見学は、個人の場合平日の10時から17時、または第3土曜日の10時から16時の間可能です。ただし、個人見学の場合は「地球シミュレータ」の見学はできません。
「地球シミュレータ」の見学をしたい場合は「団体見学」を申し込む必要があります。18歳以上の人1名以上を含む10名以上から受け付けていて、見学希望日の6か月前から2週間前まで受け付けているそうです。見学可能日は、年末年始及び祝祭日等を除く火~木となっているようです。
詳しくは海洋研究開発機構のホームページ(http://www.jamstec.go.jp/j/pr/visit/)をご覧ください。
コメントありがとうございます。
by 讃岐人 (2015-11-28 19:15) 

讃岐人

侘び助さん、こんばんは。
こちらこそご来訪誠にありがとうございます。
四国遍路の旅もなさっていらっしゃるんですね。
私、讃岐人と称しながら、一部しか参拝したことが無く、内心忸怩たるものがあります。
コメントありがとうございます。
またいらしてください。
by 讃岐人 (2015-11-28 19:20) 

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